人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Love Actually 2004/02/15

人は言う。“現代は憎しみと欲だけ”と・・・。そうだろうか? 父と子、母と子、恋人同士、懐かしい友人・・・・。“9月11日”の犠牲者がかけた電話も“憎しみ”や“復讐”ではなく、“愛”の、メッセージだった。見回すと、実際のところ、この世には、愛が満ち溢れている・・・。Love actually is all around!

この映画は、空港の到着ロビーのシーンから始まります。これは、監督・脚本のリチャード・カーティスが実際にロスの空港の到着ロビーで目撃した光景を再現したものだそうです。出迎える人を待っているあいだは退屈そうに見えた普通の人々の顔に、待ち人が現れたとたん、愛と親愛の情が溢れかえり、人々の複雑な人間関係が、顔に表れる・・。人が信じられなくなって落ち込んだ時には、空港の到着ロビーに行ってみる・・。そこにはたくさんの人と同じ数だけの笑顔と愛が満ち溢れていて、まだまだこの世も捨てたもんじゃないって気にさせてくれる、ってわけです。確かに空港の到着ロビーって、2~3日の観光旅行から帰ってきただけでさえも、なんか感極まるところって、ないですか? みんなはありませんか?・・・・
例えば、自分が到着する場合は、なんですけど、・・TVのワイドショーとかでよく見ていて頭にこびりついてるせいもあるんだと思うけど、ゲートを越えて出てくるときって、報道陣とかカメラに囲まれる芸能人みたい気分になる感覚になっちゃうの・・ 私だけかな? 誰か迎えに来てくれてる、来ないを別にしても、たぶん国外から無事に帰ってきた安堵感とか、そういういろいろな思いがゴチャゴチャあって、なんかちょっとドキドキしちゃうんですよね~。・・・・・。

「Love actually」が映画を通して伝えたかったことは、生きている人間の数だけ、愛や親愛の情がある。つまり、結局のところ、世の中は愛にあふれているんですよ、ってことです。この映画には19人もの登場人物がでてきます。老いぼれロックスター、恋人を弟に寝取られた小説家、妻の死から立ち直れない夫、親友の奥さんに恋をしてしまった男、夫の浮気に動揺する妻、2年7ヶ月片思いのOL、学校イチのアイドルに初恋してしまった12歳の少年・・などなど、数々のストーリーが次から次へと展開していきます。この中には私たちが身近に感じ、共感できる話もいっぱいあるし、そうではないのもあります。だって、愛のカタチは人の数だけ存在するからです。この映画を見ていると「人を愛する気持ちを持っている」ことが実感し、その思いが今までよりも大切に思えてきます。層意味では、とても心が温かくなる映画です。
でも、これはネタばれっぽいのですが、これ、「クリスマス映画」なんですよ!
ちょっとここがね~、なんですけど、「愛する気持ち」に正直になれる、Love actually。
ぜひ、見ちゃってください。
by kanyukumari | 2004-07-27 01:44 | J-Cinema 04
<< Paycheck  2004/... Finding Nemo 2... >>