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Big Fish 2004/05/16

Hi, everybody welcome to the fantastic cinema world! Jumble Cinema にようこそ!ナビゲーターは、映画大好きのマリです。今週私は、初めての体験をしてきました。先輩からのヘルプだったんですけど、老人ホームで、「ふれあい喫茶」という喫茶店を出して、1杯50円でコーヒー・紅茶などをサービスするボランティアをしてきました。中目黒にある特養老人ホーム「さくらえん」という場所だったんですけど、特別養護ということで、在宅での生活が困難な状態にあり、常時介護を必要なお年寄りが対象になっているので、喫茶室に来られる方はまだお元気な方でして、それでも、何を飲みたいのか聞き出すだけでも大変で・・・、でも場所柄なのか、品のあるおばあさんやおじいさんが多くて、103歳のおばあさんは、とってもお洒落で、素敵なスカーフを巻いていますね、と声をかけたら、とたんにニコっと笑って嬉しそうにしていました。このおばあさんはとてもお元気で、ココアを注文されたんですけど、一緒に出したおせんべいをバリバリ食べてました。103歳ですよ!本当にビックリでしたよ。私は到底その年までは生きていないと思うけど、何時までも粋な、まりばあちゃんでいたいなぁと思いましたけどね。
ボランティアというのもなかなかやりたくても出来ないものです。この機会をこれからも大いに楽しみたいと思ってます。でも、人手が足りないみたいなんですよ~。さて、そんな、まりちゃんのJumble Cinemaがお届けする「今週見るならこの1本」は、ティム・バートンワールド満載の、「Big Fish」です。

あなたは普段、お父さんとどんな話をしていますか? 今までにお父さんからどんな話を聞いてきましたか? あなたはお父さんから、お父さんの生きてきた人生を聞いたことがありますか? 例えば、お母さんへのプロポーズの話だとか、あなたが生まれた時の話とか・・・。

エドワードが語る、彼の人生ストーリーは、まさに、お伽話。大きな人間になる運命だった彼はいろんな国へ行って、いろんな不思議な人たちと出会い、運命的な恋をする。そのひとつひとつの話が、奇想天外なストーリーであるがために、人々は夢中になって彼の話を聞き、彼の話を愛していました・・・ただ、ひとり、彼の息子のウィルを除いては。もちろん、ウィルは子供の頃から毎晩のように聞かされてきた父の物語の最初のファンであった訳なのですが、全ての話があまりにも現実離れしているため、彼は次第に、父親は本当のことを話さない、嘘つき親父だと思うようになります。ある口論をきっかけに、全く直接口を交わさなくなった父と息子。ジャーナリストと生長しフランスで働いているウィルの元に、父エドワードの死期が近い、という母からの電話が入り、ウィルは、妻とともにアメリカの両親の家に戻ります。そして、彼は父と、父が話すお伽話と、もう一度正面向いて付き合うことになるのです・・・。
この映画は、監督ティム・バートンお得意の奇想天外・摩訶不思議がいっぱい詰まったファンタジーであるとともに、愛、夢、家族の絆の大切さを伝える人生ドラマです。エドワードが話すお伽話に出てくる、若き日のエドワード役に、ユアン・マクレガー。年をとってからのエドワード役にはアルバート・フィニーが演じています。ある雑誌で、若い時のアルバート・フィニーとユアン・マクレガーがよく似ている、という記事がきっかけで、実現したのがこのキャスティングだそうです。実際よく似ています。たぶん、ユアンが年をとったらアルバートみたいになるんじゃないかな・・と思いますよ。
ティム・バートン、と言えば、私も大好きな監督なんですけど、最近では「サルの惑星~プラネット・オブ・ジ・エイプス」になっちゃうのかな?でも、はさみの指を持つ少年の切ないドラマのシザーハンズや、アニメのナイト・ビフォー・クリスマス、スリーピーホローなどといった、独創的な摩訶不思議ファンタジーがウリなんですけど、この作品でもそんなティムの世界が思いっきり楽しめます。しかし、ただのファンタジーで終わらない、強いドラマを持つ、この作品。特に後半は父と息子のドラマに引き込まれ、気がつくと涙でグショグショになっていました。見終わった後もなかなか涙が止まらず、実は、帰りの電車の中でも泣いてしまったくらい・・私も父を亡くしているので、本当に胸がいっぱいになってしまいました。

家族のこと、両親のこと、愛する人のことの大切さを教えてくれる、ファンタジードラマ、「ビッグフィッシュ」は、ただ今、上映中です。大きなスクリーンで、心を洗われちゃってください。
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by kanyukumari | 2004-07-31 02:54 | J-Cinema 04

I am Sam [DVD] 2003/11/23

ハンディキャップを持った青年、Sam。彼はスターバックスカフェで馴染みの客と仲間に囲まれて和やかに働いてる。店長に時間だよ、と言われ、彼が慌てて向かう先は病院。そこでは、なんと出産が行われていて、オロオロするSamの元に、生まれたのは女の子・・・、名前は何にするの?と看護婦さんに言われ、大好きなビートルズの曲から名付ける・・・Lucy Diamonds Dothorn・・・。
物語はココから始まる。実際に出産した奥さんなのか、ガールフレンドか、とにかく彼女はなぜ出産したのか解らないほどに不機嫌で苛立ってる。退院して、街に出た途端、彼女はSamとLucyを残し、消えてしまう。それ以来、彼は一人でLucyを育てる。同じく障害を持つ仲間たちに助けられながら。Lucyは年齢よりも大人びて、賢い子に育つ。学校に上がると、私のパパだけみんなのパパと違うことに劣等感を持ちながら、でもパパを誰よりも愛している・・という複雑な思いで暮らしている。そんなときに事件は起きる。児童福祉局が、SamにはLucyを育てるだけの能力がないと判断。二人は引き裂かれ、Lucyは施設に・・。Samは女弁護士Litaに自分の弁護を頼む。そんなのに構ってられない彼女だったのだが、最終的にLucyを取り戻す弁護を引き受ける。Litaは負けを知らない超一流のバリバリ弁護士。分刻みのスケジュールを自分や家族を犠牲にしながらコナそうとし、余裕もなく、息子やダンナとコミュニケートする時間もなく、不都合なことがあると、秘書に癇癪をぶつける、激しい気性の持ち主。
学はないが、真面目に正直に、まさに“無垢・ピュア”に生きてるSamと、見た目には成功者、名声、キャリアを手に入れ、豪邸に住む弁護士Litaのボロボロの内面が対比され、本当に病んでいるのはどっちなんだ?、を物語っています。
LitaはSamがLucyと暮らせるように、証言の口裏を合わすよう指示しても、Samには嘘がつけない。施設にLucyを訪ねに行って、Lucyが脱出しようとしても、いけないことは駄目、と戻らせてしまう。自分は完璧な父親じゃないけど、誰よりも彼女を愛し、彼女の幸せを祈る。しかしSamが純粋になればなるほど、今の社会では子育てが無理と判断されてしまう・・。SamはLucyを取り戻すことができるのでしょうか? 
Samのピュアな言葉は、観ている私たちにもストレートに届きます。この映画は、撮影前に障害者たちのリサーチを入念にしていて、場面ひとつひとつがとてもリアルに表現されています。実際にSamの仲間の2人は、本当にハンディキャップを持っている役者さんたち。アドリブも見事にこなしています。

社会や世の中って、実際は単純なものなのに、いろいろなものを身に着けて、複雑にしたがっているのかもしれない。この連休に、ちょっとスイッチをOFFにしたい時に、Samの言葉がどうあなたに響くのか・・・どうぞ確かめてみてるのもいいんじゃないですか?
それから、Samの心の教えがThe Beatlesの数々の曲たち。シンプルだからこそ、誰にでも受け入れられる。ストレートに愛を歌っているから,心に刺さるんですね。
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by kanyukumari | 2004-07-29 15:37 | J-Cinema 03

ニューオリンズ・トライアル 2004/02/08

ジーン・ハックマン、ダスティ・ホフマンの初共演で話題になってる、この作品。原作は、リーガル・サスペンスの巨匠、本人も弁護士の、J.グリシャムの、法廷裁判モノです。ニュー・オリンズの証券会社で起こった、銃乱射事件。犯人は11人を無差別に射殺したあげくに、自殺。その2年後、犠牲者の未亡人が犯行に使われた銃の製造と販売をめぐり、訴訟を起こします。この映画は、この審判「トライヤル」の表と裏で繰り広げるスリリングな頭脳線を熱く描いています。アメリカの裁判制度で、特徴的な「陪審制」。よく、映画にもでてきますよね。表立っては出来ないものの、この選ばれた陪審員たちを手玉に取り、評決を操作する「陪審コンサルタント」というビジネスが存在するんです。そこにあるのは、「金」「ビジネス」であって、「正義の裁き」なんてへったくりもありません。ジーン・ハックマン演ずる、その頂点に君臨する「陪審コンサルタント」ランキン・フィッチが、勝つためにはどんな手段も厭わないやり口で、この訴訟を潰そうとします。そこに対抗するのは数々の企業を相手取り、訴訟を勝ち取ってきたベテラン弁護士、ウェンドール・ローア。ダスティン・ホフマンが演ずることで、ステレオタイプのベテラン弁護士から一転、正義とモラルを尊ぶプロフェッショナルな気風を漂わせます。しかし、フィッチの裏工作に不利な立場に立たされたローアは、評決を金で買う誘惑に駆られるのです・・。実はこの映画、闘いに参戦するのはこの2人だけではないのです。むしろこの2人をも翻弄する、まさに主人公と言えるのが、ジョン・キュ-ザック演ずる、陪審員番号9番のニック・イースター。なにか意図があってこの陪審団にもぐりこんだニック。そして、このニックの背後では、謎の女マーリーが動き出す・・。とにかく、プロットが素晴らしいせいか、この難しい法廷頭脳戦を飽きることなく最後まで見ている私たちを釘付けにします。銃社会と訴訟問題、とアメリカを象徴する2つの問題に鋭く切り込むだけでなく、人間本来の持つ、愛とは?正義とは?を考えさせられる映画です。

え~、ここで、唐突に、今回から新たにコーナーを設けちゃいますが、私が声を大にしてお願いしたい、「ここだけは見逃して欲しくない、Remarkable Scene~!」なんですが、今回は、ラストシーンで見せる、J.キューザックのまなざしです。今回、思惑をひた隠しに演ずる彼が見せる様々な表情は、どれもこの映画のキーになるのですが、単なる法廷映画で終わらせない余韻を、最後の彼のまなざしで感じることが出来ます。前から好きな役者さんでしたけど、このシーンには、やられちゃいましたね~。私の今年の注目すべき、俳優さんの1人になるのは、まちがいないですね。「
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by kanyukumari | 2004-07-29 01:42 | J-Cinema 04

ゲロッパ! 2003/09/07

こちとら、自腹じゃぁ、の辛口映画評論でお馴染みの、井筒監督の最新作、「ゲロッパ」
King of soul のジェームス・ブラウンの代表曲でもある「SEX MACHINE」のフレーズ「Get Up!」がタイトルになっているとおり、全編に渡ってJ.Bのフェロモンがたっぷり楽しめる作品です。世の中の映画をバシバシ斬っていってる井筒監督・・・その火の粉が全部帰ってきそうで次の作品を出すのが大変なんじゃないのかな、と他人ながらも心配していたのですが、そんな心配も関係なく、井筒節をめーいっぱい感じさせるハートウォーミングエンタメ作品に仕上がっております。

収監を数日後に控えた、やくざ羽原組の羽原組長には2つ遣り残したことがあった。ひとつは大好きなジェームス・ブラウンの名古屋公演を見にいくこと。もうひとつは25年前に別れた娘に再会すること。組を解散したいと言う組長のために、最後の孝行つもりで、子分たちはジェームス・ブラウンをさらってくる計画を立てます。このJ.B誘拐企画を中心に、組長の娘、政府内密の動き・・・と、いろいろメチャメチャな複線が絡みに絡み、物語をコ~クしていっています。

冒頭、私たちを驚かせてくれるのが、仁義なき戦いを彷彿させる「やくざの抗争シーン」です。迫力満点のアクションシーンに、お、面白いじゃんって引き付けられます。
とにかくいろんな役者が出ています。なかば出すぎ・・って感はありますが、まぁ、にぎやかです。西田敏行の組長もいい味出してましたね。でも、後半特にそうなんですけど、なんだかどーしても釣りバカの浜ちゃんになっちゃうんですよね~。それでも別にいいかぁ、って雰囲気なんあですけどね。

でも、見てて笑えるし、でちゃんと泣けたりします。踊る2の勢いもあるせいか、本当に最近の日本の映画って元気がいいです。ゲロッパも興収10億円を突破し、さらにこの勢いは止まらないって感じでしょうか?
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by kanyukumari | 2004-07-29 01:38 | J-Cinema 03

School of ROCK  2004/05/09

さてさてJumble Cinemaがお届けする「今週見るならこの1本」は、日本の学校教育にも波紋を広げる・・かもしれない、ジャック・ブラック主演のROCK魂炸裂学園ムービー、「SCHOOL OF ROCK」

デューイは売れないロックバンドのギタリスト。彼の夢はライブ中、盛り上がる観客の中にダイブして、みんなに受け止めてもらうこと。しかし彼が飛び込んでも、客に避けられ、会場に落ちてしまう・・・というのが現実。ビッグスターを夢見るが、その思いとは裏腹にバンドも首にされ、居候しているアパートからも家賃未納で追い出される寸前状態。
そこで、彼はアパートの主で、学校の代用教員をしている友人ネッドの名をかたり、名門の私立小学校の教師として潜り込むことにしたのです。といっても、報酬さえ受け取ればいいだけで、頭の中はROCKしかない彼は、初めから子供たちを教える気など全くなし。ところが、このクラスの子供たちは、類まれなる音楽の才能の持ち主が集まったエリート集団だったのです。そのことを知った彼は、生徒たちとバンドを組んでロックフェスティバルに出場し、賞金を手に入れる、という凄まじいヒラメキを思い立ち、その日から教室にエレキギター、ドラム、キーボードを持ち込み、学校・親には内緒の秘密の熱血特別授業を始めるのです!

と、なんともハチャメチャな状況設定ではありますが、まぁ、しのごの言わずに、とにかく見て、笑ってください!というのがこの映画です。今まで、ROCKやバンド・アーティストをモチーフにしてした映画は数あれど、「ロックの本質は基本的に反体制・反抗である」という骨太なROCK的思想をこうストレートに表している作品は少ないんじゃないかと思います。音楽の才能を持つ生徒たちは、いわゆるクラシック音楽畑で育ってきた優秀児ばかり。レッド・ツェッペリンやジミヘンの名前を当然知らない彼らを前に、デューイ先生はROCKの演奏技法を教えるだけでなく、ROCKが生まれた背景、ROCKの概念、そして歴史・・・と、本当に学校さながらの授業をやっちゃうわけです。出世街道まっしぐらのエリート小学校で、学校や親という権力への反抗心から教えはじめるデューイ先生。多感な生徒たちはこのメチャクチャな先生のとりこになっていきます。
とにかく、細かいことは抜きにして、ROCK馬鹿な男にインスパイアされていく子供たちを見るのはとても楽しいです。デューイが初めて生徒に楽器を持たせ、演奏を教えるシーンは、もう最高。バンド活動をしたことある人には涙でちゃうくらい、大ウケ間違いなし。彼らの教材になる曲たちも素晴らしく、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、ブラック・サバス、ドアーズと・・・と名曲ばかり。

本当に最初から最後まで笑えます。楽しめます。ぜひ、大笑いしてもらいたい作品です~。いかがですか?
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by kanyukumari | 2004-07-27 01:59 | J-Cinema 04

Kill Bill vol.2  2004/05/02

♪花よ、きれいとおだてられ、咲いてみせれば、すぐじらされる~、バカな、バカな女の恨み~ブシ~♪・・・・
と、ついつい、歌ってしまいました。1回やってみたかったんですよね・・申し訳ありません! これは、梶メイコの、女サソリシリーズの名曲、恨み節なんですけどね・・前回のVol.1、そして今回のVol.2でもエンディングロールでかかっている、この曲が歌ってるとおり、キルビルは、女の恨み炸裂の復讐劇です。しかも美しい花嫁の復讐・・vol.1では日本を舞台にして、ルーシー・リュー演ずる女ヤクザのボスをやっつけた、ユマ・サーマンこと、花嫁ブライド。Vol.2では、その復讐の謎が解き明かされ、中国、メキシコ、そしてアメリカと、キルビルワールドは拡大していきます。前回、Vol.1の時に私は、この映画はタランティーノの殺戮というアトラクション満載のテーマパークです!って紹介しまして、ディズニーランドでは飽き足らず、続けてディズニーシーも建設予定です、なんて言ったんですけど、・・我ながら上手いこと言うな、なんて思っていたわけなのですが、このVol.2は、アトラクション満載のVol.1に比べて、世界観を丸ごと楽しめる大人向けのテーマパーク・・・ディズニーシーなんですよ、本当に。日本映画のオマージュが多かったVol.1でしたが今回は、香港活劇カンフー映画の要素がたっぷり楽しめますよ。
復讐の謎解きが明かされていくんですけど、映画的にはこの謎はあまり重要ではないような気がします。それよりも、復讐劇のバカバカしいまでの凄まじさ、圧倒感を思いっきり体験してほしいですね。今回の見どころのひとつでもある、ユマ・サーマンとダリル・ハンナのトレーナーの中での死闘シーンなんですけど・・必見ですね。もうスゴイ・・としか言いようがない。ダリル・ハンナって決して演技が上手な役者じゃないんですよ・・でもそんな彼女をタランティーノだと、こうも上手に使えるんだって感心してしまいましたね。最初、このシーンは屋外で戦う設定だったらしいのですが、タランティーノはMTVの「ジャック・アス・ザ・ムービー」を見て、急遽狭いトレーナーの中での滅茶苦茶なバトルシーンに変更を決めたそうです。それからタランティーノといえば、自身が作品に出演することも多い監督なんですけど、今回は出演していません。主人公ブライドはユマ・サーマンとのコラボレーションで生まれたキャラクターだそうですけど、もうタランティーノそのものですからね。本人出てこなくても十分、本人を見たって気になります。1本の映画として作り始めたこの2作品、最終的には2本分以上の素材がたっぷり残り、いくつものバージョン違いが存在するそうです。暴力場面に厳しいアメリカのレーティング対策でもあるようですが、日本で公開されているのは、タランティーノが敬愛する深作欣二監督に捧げるため、バイオレンス度が高い特別編だそうです。キルビルワールドは2本見ないと、その凄さ、良さは解りません。
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by kanyukumari | 2004-07-27 01:57 | J-Cinema 04

Cold Mountain  2004/04/25

南北戦争末期の1864年。ヴァージニア州の戦場で戦っていた南軍の兵士インマンは、瀕死の重傷を負い、病院へ収容された。従軍して3年になるインマンにとって、故郷コールドマウンテンと、彼の帰りを待ち続ける恋人エイダだけが心の支えだった。そして、病院でエイダからの手紙を受け取ったインマンは、ついに死罪を覚悟で脱走を図り故郷へ向かって歩み出す。一方その頃、インマンの帰りをひたすら待ち続けていたエイダは愛する父の急死という悲劇に見舞われていた。一人では何も出来ない彼女は途方に暮れるばかりだった。しかし、やがて彼女は流れ者の女ルビーに助けられ、2人は次第に友情を育んでいった…。


というお話のなですが・・。監督は「イングリッシュ・ペイシェント」「リプリー」の、アンソニー・ミンゲロ。南北戦争がモチーフになっている映画は結構ありますが、やはり開拓時代から近代のアメリカへ変えた、アメリカの歴史の中で、避けて通れないこの大きな内戦が、映画の舞台であり主軸です。この映画は、たった一度の口づけで、互いの愛を信じ通した恋人たちの物語ですが、その背景にある、戦争のむごさが及ぼす影響や、混沌・悲劇に見舞われる家族や友情の物語でもあります。男は、激しい恋に揺れ動き、恋人が待つ故郷へ帰る。しかしその道のりは険しく、数々の試練が待ち受ける。その中で自分の中に沸き起こる、傲慢さ、勇気、虚栄心、愛するものへの一途な想いが試されていきます。一方、特権階級のお嬢様だった女は、愛するものを待つことで、戦争から生き延び、自然に中で暮らす術を見につけ、たくましい女性へと成長していく。
お嬢様エイダを助けたのが、縁もゆかりもない流れ者の女、ルビー。生きる術を知らないエイダと、自然児ルビーは、友情を育み、共に厳しい生活を生きていきます。
・・と、この映画にはたくさんのテーマが盛り込まれているんだけど、たぶん、この映画を見てまず最初に思うことは、「戦争の大儀、意味って何?」だと思います。そんなものとは関係ない人たちが否応なく巻き込まれ、滅茶苦茶、ズタズタにされていく。守るもののために行われる「正義」の真価を、・・・正義のために人が殺されていく矛盾。 正義って何よ?って考えさせられますね・・。
それから、私個人的には、人を愛する、いとおしいと思う「想い」が表面的ではなく、内側の部分までもが強烈に感じることができ・・・、あー、私もオトナになったなぁ・・なんて、全然違う感動もあったりしました。

ひとりひとり見終わった感想は違うと思いますが、いろいろなテーマがあり、感慨ぶかい、静かだけど強烈な、恋愛物語。今、この世界状況だからこそ、見て欲しい作品です。
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by kanyukumari | 2004-07-27 01:54 | J-Cinema 04

Something gotta give - 恋愛適齢期  2004/03/28

54歳のエリカは有名な劇作家。舞台演出家の元夫とは夫婦の縁は切れても、仕事のパートナーは続いている。エリカは次回作の執筆をするため、ニューハンプシャーの別宅で過ごしていたところ、エリカがいないと思ってやってきた娘がボーイフレンドを連れてやって来たところから、ドラマは始まります。この娘のボーイフレンド、名前はハリー、年齢は63歳。キッチンで思わず出くわしたエリカが彼を見て不審者だと思うのは当然と言えば当然かもしれません。まさか、自分より年上のこのおじさんが、娘のボーイフレンドなんて!初めから疑わないほうがおかしいかもしれません。
でも、このハリー。エリカとの初対面は最悪なものの、実は63年間独身を貫き、プレイボーイで名を馳せてきた実業家。彼のお茶目なところは若い女性にたまらなくセクシーに写り、また彼自身、恋とは流行のように、常に変わり続けるよう、生きてきた男なのです。エリカとハリーは、お互いに嫌悪感を持つのですが、あることがきっかけで、二人きりで過ごす羽目に陥ります。そして、二人の関係が近づいていくのです・・・・。

と、いうお話なのですが、監督・制作・脚本は、ナンシー・メイヤーズ。今回、ナンシーが描きたかった世界は「大人の男女が初めて恋に落ちる」と、いうもの。
キャリア、バリバリに精力的に生きているもの、恋愛に関しては、積極的になりきれてこなかったエリカを、ダイアン・キートンが魅力たっぷりに演じています。実際に実年齢そのまま、特に恋をしてからの、彼女の自然体ながらもオーラあふれる姿は、本当にカッコいいと思いました。そして、プレイボーイのハリー役は、ジャック・ニコルソン。アクの強さは天下一品の彼が、ピエロのような道化役を、これも彼ならではの魅力で演じています。
ロマンチック・コメディですから、全体的に、ウィットが聞いた会話がちりばめられ、笑うだけでなく、なるほどねぇ~と感心しちゃうセリフが多いのは、映画「恋人たちの予感」に通ずるものがあるかもしれません。そして、この映画のタイトルは、Something gotta give. 直訳すると、何かが与えられなければ。何かとは、恋なんですけどね。邦題の「恋愛適齢期」が示すように、恋をするのに年齢は関係ない。恋をしてしまったら年齢に関係なく、人は純粋にもなるし、愚かにもなるし、戸惑うものなのです。エリカとハリー、二人の姿を見て、恋をする心、気持ちが、生きていく上で大切なのよ、って思える、この春に見るのにちょうどいい、作品だと思います。

え~、みなさんは、最近恋をしてますか?  

成就するしない、はともかく、人を好きになる気持ちは、いくつになっても失いたくないし、自分もいくつになっても「愛すべき人」でありたいな、と思いますけどね。

恋してるあなたも、恋なんて、ご無沙汰だわ、ってあなたにも感じて欲しい「恋愛適齢期」は、ただ今、上映中です。
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by kanyukumari | 2004-07-27 01:51 | J-Cinema 04

Paycheck  2004/03/21

これは近未来のお話です。
フリーのコンピューターエンジニアのマイケル・ジェニングスは、ハイテク企業の極秘プロジェクトに参加し、任務を終了すると高い報酬(ペイチェック)の代わりに機密漏洩(ろうえい)を防ぐためにプロジェクトに関わった期間の記憶を消されていた。いわば、自分の人生の一部を切り売りしている男なのです。そのマイケルが、3年にも及ぶ長期プロジェクトに関わり、任務が終了したところから、この物語は大きく展開していきます。もらえるはずの巨大な報酬の代わりに彼が受け取ったのは、19個のガラクタばかりが詰め込まれた封筒。この3年間に何が起こったのか?消された記憶で、どう立ち向かっていけばいいのか?彼はなぜ報酬がもらえなかったのか? それは見てからのお楽しみ!

と、まぁ、ここまで喋っちゃっていいのかなぁ、というくらい、ちょっとドキドキしながら言ってたんですけど、ここまでは公式HPでも紹介している部分なんで、大丈夫かなと思います。でも、ここまで言ってなんなんですけど、なるたけ、予備知識なしで見てほしいですね。私も、予備知識ゼロで、ベン・アフレック主演だけで見てたもんだから、はじめのタイトルロール見て、おいおい、ジョン・ウー監督だよ、・・・・、え、ユマ・サーマン! 、とビックリでした。(本当にすみませーん、って感じですね)

何よりもびっくりだったのが、原作があの、フィリップ・K・ディック。
フィリップ・K・ディックといえば、そうです・・・「ブレードランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・レポート」と、現代で最も重要なSF作家と謳われている巨匠です。(私は「ブレードランナー」が大好きでしてね・・)

じゃ、ジョン・ウー監督といえば、男たちの挽歌・・・・フェイス・オフ・・・そして、ミッション・インポッシブル・・・もう、アクション撮らせたら彼ほどの人はいない、アクションに芸術性をもたらせたとハリウッドに絶賛される、ジョン・ウー。今回も期待を裏切らない、バリバリの銃撃戦や、カーチェイスを見せてくれます。

ジョン・ウーといえば、BMWFilm.ComといってBMWのHPで公開されているショートムービーもつくっているんですよ。で、今回の映画でその関連性がちょっとありそうな・・・感じです。

ベン・アフレックといえば、・・・このジャンブル・シネマ・レコメンドの栄えある第1回の紹介映画「デアデビル」の主役でもありました。なんか1年の節目を感じちゃいますね。でも彼のムチムチした体系は相変わらず・・って感じで、でもこの1年の彼の私生活は波乱万丈だったわけですが・・・。それから、ユマ・サーマンが、どーしてもキルビルの彼女になってしまっていて、残念でしたけど・・・でも、この映画面白いですよ。主人公マイケルと一緒に19個のパズル、解いてください。
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by kanyukumari | 2004-07-27 01:48 | J-Cinema 04

Love Actually 2004/02/15

人は言う。“現代は憎しみと欲だけ”と・・・。そうだろうか? 父と子、母と子、恋人同士、懐かしい友人・・・・。“9月11日”の犠牲者がかけた電話も“憎しみ”や“復讐”ではなく、“愛”の、メッセージだった。見回すと、実際のところ、この世には、愛が満ち溢れている・・・。Love actually is all around!

この映画は、空港の到着ロビーのシーンから始まります。これは、監督・脚本のリチャード・カーティスが実際にロスの空港の到着ロビーで目撃した光景を再現したものだそうです。出迎える人を待っているあいだは退屈そうに見えた普通の人々の顔に、待ち人が現れたとたん、愛と親愛の情が溢れかえり、人々の複雑な人間関係が、顔に表れる・・。人が信じられなくなって落ち込んだ時には、空港の到着ロビーに行ってみる・・。そこにはたくさんの人と同じ数だけの笑顔と愛が満ち溢れていて、まだまだこの世も捨てたもんじゃないって気にさせてくれる、ってわけです。確かに空港の到着ロビーって、2~3日の観光旅行から帰ってきただけでさえも、なんか感極まるところって、ないですか? みんなはありませんか?・・・・
例えば、自分が到着する場合は、なんですけど、・・TVのワイドショーとかでよく見ていて頭にこびりついてるせいもあるんだと思うけど、ゲートを越えて出てくるときって、報道陣とかカメラに囲まれる芸能人みたい気分になる感覚になっちゃうの・・ 私だけかな? 誰か迎えに来てくれてる、来ないを別にしても、たぶん国外から無事に帰ってきた安堵感とか、そういういろいろな思いがゴチャゴチャあって、なんかちょっとドキドキしちゃうんですよね~。・・・・・。

「Love actually」が映画を通して伝えたかったことは、生きている人間の数だけ、愛や親愛の情がある。つまり、結局のところ、世の中は愛にあふれているんですよ、ってことです。この映画には19人もの登場人物がでてきます。老いぼれロックスター、恋人を弟に寝取られた小説家、妻の死から立ち直れない夫、親友の奥さんに恋をしてしまった男、夫の浮気に動揺する妻、2年7ヶ月片思いのOL、学校イチのアイドルに初恋してしまった12歳の少年・・などなど、数々のストーリーが次から次へと展開していきます。この中には私たちが身近に感じ、共感できる話もいっぱいあるし、そうではないのもあります。だって、愛のカタチは人の数だけ存在するからです。この映画を見ていると「人を愛する気持ちを持っている」ことが実感し、その思いが今までよりも大切に思えてきます。層意味では、とても心が温かくなる映画です。
でも、これはネタばれっぽいのですが、これ、「クリスマス映画」なんですよ!
ちょっとここがね~、なんですけど、「愛する気持ち」に正直になれる、Love actually。
ぜひ、見ちゃってください。
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by kanyukumari | 2004-07-27 01:44 | J-Cinema 04