カテゴリ:J-Cinema 03( 13 )

I am Sam [DVD] 2003/11/23

ハンディキャップを持った青年、Sam。彼はスターバックスカフェで馴染みの客と仲間に囲まれて和やかに働いてる。店長に時間だよ、と言われ、彼が慌てて向かう先は病院。そこでは、なんと出産が行われていて、オロオロするSamの元に、生まれたのは女の子・・・、名前は何にするの?と看護婦さんに言われ、大好きなビートルズの曲から名付ける・・・Lucy Diamonds Dothorn・・・。
物語はココから始まる。実際に出産した奥さんなのか、ガールフレンドか、とにかく彼女はなぜ出産したのか解らないほどに不機嫌で苛立ってる。退院して、街に出た途端、彼女はSamとLucyを残し、消えてしまう。それ以来、彼は一人でLucyを育てる。同じく障害を持つ仲間たちに助けられながら。Lucyは年齢よりも大人びて、賢い子に育つ。学校に上がると、私のパパだけみんなのパパと違うことに劣等感を持ちながら、でもパパを誰よりも愛している・・という複雑な思いで暮らしている。そんなときに事件は起きる。児童福祉局が、SamにはLucyを育てるだけの能力がないと判断。二人は引き裂かれ、Lucyは施設に・・。Samは女弁護士Litaに自分の弁護を頼む。そんなのに構ってられない彼女だったのだが、最終的にLucyを取り戻す弁護を引き受ける。Litaは負けを知らない超一流のバリバリ弁護士。分刻みのスケジュールを自分や家族を犠牲にしながらコナそうとし、余裕もなく、息子やダンナとコミュニケートする時間もなく、不都合なことがあると、秘書に癇癪をぶつける、激しい気性の持ち主。
学はないが、真面目に正直に、まさに“無垢・ピュア”に生きてるSamと、見た目には成功者、名声、キャリアを手に入れ、豪邸に住む弁護士Litaのボロボロの内面が対比され、本当に病んでいるのはどっちなんだ?、を物語っています。
LitaはSamがLucyと暮らせるように、証言の口裏を合わすよう指示しても、Samには嘘がつけない。施設にLucyを訪ねに行って、Lucyが脱出しようとしても、いけないことは駄目、と戻らせてしまう。自分は完璧な父親じゃないけど、誰よりも彼女を愛し、彼女の幸せを祈る。しかしSamが純粋になればなるほど、今の社会では子育てが無理と判断されてしまう・・。SamはLucyを取り戻すことができるのでしょうか? 
Samのピュアな言葉は、観ている私たちにもストレートに届きます。この映画は、撮影前に障害者たちのリサーチを入念にしていて、場面ひとつひとつがとてもリアルに表現されています。実際にSamの仲間の2人は、本当にハンディキャップを持っている役者さんたち。アドリブも見事にこなしています。

社会や世の中って、実際は単純なものなのに、いろいろなものを身に着けて、複雑にしたがっているのかもしれない。この連休に、ちょっとスイッチをOFFにしたい時に、Samの言葉がどうあなたに響くのか・・・どうぞ確かめてみてるのもいいんじゃないですか?
それから、Samの心の教えがThe Beatlesの数々の曲たち。シンプルだからこそ、誰にでも受け入れられる。ストレートに愛を歌っているから,心に刺さるんですね。
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by kanyukumari | 2004-07-29 15:37 | J-Cinema 03

ゲロッパ! 2003/09/07

こちとら、自腹じゃぁ、の辛口映画評論でお馴染みの、井筒監督の最新作、「ゲロッパ」
King of soul のジェームス・ブラウンの代表曲でもある「SEX MACHINE」のフレーズ「Get Up!」がタイトルになっているとおり、全編に渡ってJ.Bのフェロモンがたっぷり楽しめる作品です。世の中の映画をバシバシ斬っていってる井筒監督・・・その火の粉が全部帰ってきそうで次の作品を出すのが大変なんじゃないのかな、と他人ながらも心配していたのですが、そんな心配も関係なく、井筒節をめーいっぱい感じさせるハートウォーミングエンタメ作品に仕上がっております。

収監を数日後に控えた、やくざ羽原組の羽原組長には2つ遣り残したことがあった。ひとつは大好きなジェームス・ブラウンの名古屋公演を見にいくこと。もうひとつは25年前に別れた娘に再会すること。組を解散したいと言う組長のために、最後の孝行つもりで、子分たちはジェームス・ブラウンをさらってくる計画を立てます。このJ.B誘拐企画を中心に、組長の娘、政府内密の動き・・・と、いろいろメチャメチャな複線が絡みに絡み、物語をコ~クしていっています。

冒頭、私たちを驚かせてくれるのが、仁義なき戦いを彷彿させる「やくざの抗争シーン」です。迫力満点のアクションシーンに、お、面白いじゃんって引き付けられます。
とにかくいろんな役者が出ています。なかば出すぎ・・って感はありますが、まぁ、にぎやかです。西田敏行の組長もいい味出してましたね。でも、後半特にそうなんですけど、なんだかどーしても釣りバカの浜ちゃんになっちゃうんですよね~。それでも別にいいかぁ、って雰囲気なんあですけどね。

でも、見てて笑えるし、でちゃんと泣けたりします。踊る2の勢いもあるせいか、本当に最近の日本の映画って元気がいいです。ゲロッパも興収10億円を突破し、さらにこの勢いは止まらないって感じでしょうか?
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by kanyukumari | 2004-07-29 01:38 | J-Cinema 03

Finding Nemo 2003/12/14

いやぁ、参った。何が参ったかって、私、久々にハマってしまいました。トイ・ストーリとモンスターズインクのスタッフが総力をあげてつくったこの作品。全米公開時は、過去のディズニー映画の興収を全て抜きかえる勢い!と全米のマスコミがこぞって絶賛していたにも関わらず、私ってトイ・ストーリーもモンスターズインクも見てないんだもん。魚のお父さんが行方不明になった息子を探す旅なんて・・・、って本当に思っていました、見るまでは・・・。
そこは、南太平洋、鮮やかなさんご礁が広がる、深~い、深~い海の中。
カクレクマノミの「マーリン」は愛する妻を亡くしてからは臆病になり、ちょっぴり神経質。そんな中、6歳の息子のニモがダイバーに捕まってしまったから、さぁ、大変。マーリンはニモを探す、冒険の旅に出るのです。途中出会ったのが、陽気で親切なナンヨウハギの「ドリー」。彼女、親切なんだけど、あったことをすぐに忘れてしまう困りモノ。しかし、彼女はニモを探す旅に必要な力を持っていて、またどこか憎めないところがあり、マーリンはドリーを相棒に旅を続けていきます。2人が道中出会う魚や水中動物たちはとても個性的で魅力的なキャラクターばかり。2人はそんな仲間たちに支えられて、数々の試練を乗り越えていきます。息子ニモに逢えることを夢見て・・。
と、ストーリーは物凄くシンプル。マーリンとドリーを中心に魅力的な仲間がたくさん出てきて、飽きさせず、最後の最後まで観客を惹きつけます。マーリンとドリーの掛け合い漫才のようなシーンが多く、ディズニーアニメ映画史上格別に長いセリフが多い、と言われているこの作品。字幕版マーリンの声を担当しているアルバート・ブルックスは、スタンダップ・コメディ(日本で言う漫才)を得意芸とするコメディ俳優。字幕版ドリーの声エレン・デジュレネスは、アメリカのTV界にはなくてならない超人気TVタレント。そして、吹き替え版マーリンはご存知とんねるずの木梨憲武。吹き替え版ドリーは室井滋、と日米ともに役柄ぴったり、背景ピッタリのキャスティング。是非、両方見てもらいたいです。
アニメの紹介で、よく「大人にこそ見て欲しい」なんて言い方ありますが、この映画はそれこそ、ターゲットは全員でしょうね。子供も大人も、男も女も、分け隔てなくお話の世界に入り込めます。強いて言うなら、子供を持つ親の方々に見て欲しいですね。特に最近親になったばかりで子育てに試行錯誤されている方には、ちょっとした応援映画になるのではないでしょうか?私は親ではないけど、出てくるキャラクターたちに魅了されちゃって・・、モロ、ストライクゾーンでしたね。映画を見終わった後には、飲めないのにコーラ、食べられないのにマックでハッピーセット買って、キャラクターグッズ集めてる・・とまんまと企業の思惑にストレートに反応しています・・。いろいろ反響を呼ぶ「Finding Nemo」は、どんどん、どんんどん、泳ぎましょう♪って勢いで上映中。南太平洋の美しいさんご礁を、是非大画面でご覧ください。

あ、ちなみにこの映画でニモは戦いません。 結構間違ってる人多いのですが、Fightingではなく、Findingですからね! 
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by kanyukumari | 2004-07-27 01:02 | J-Cinema 03

Last Samurai 2003/12/07

トム・クルーズ制作・主演ということもあって制作時から、日本ではかなり話題になっていたこの作品。今週、マスコミがこぞって紹介したのは渡辺謙率いる、日本の役者がハリウッドで大喝采を浴びて、感無量になっていた姿なんじゃないでしょうか? 待ちに待っての公開でしたが、蓋を開けてみると、この映画は、戦いに生きる戦士たちの誇り高き友情の物語でした。
舞台は1877年、明治維新の日本。トム・クルーズ演じるオールグレン大尉は近代化を目指す政府軍の指南役として日本に呼ばれ、そこで過去の遺物となろうとしている最後のサムライたちと出会います。南北戦争の英雄であるオールグレンだが、実際にはインディアン討伐戦での殺戮に苛まされ、抜け殻のようになっていた。その彼の目に映る、礼儀正しく、蒼然と「誇り」を身にまとうサムライとサムライが支える家族たちの慎ましい美しさ。彼らと共に過ごすことで、オールグレンの心は大きく動かされます。
最後のサムライ一族の長である、勝元はとても複雑だけどカリスマ溢れるキャラクター。渡辺謙は上手に、勝元を魅力たっぷりに演じています。渡辺謙はインタビューでこう言っています。『自分には最初この「勝元」のキャラクターを把握することは容易ではなかった。日本の伝統に中に「死を美しいものとする」考えがあることは承知していても自分にとっては決して死は美徳ではない。サムライ一族の長であっても、何の権利があって家来や家族を死に追いやることができるのか、どんな理屈で正当化しようとしたのか、そこまで考えてしまいジレンマだった・・・。』と。私はこの映画の全てが彼の言葉に現れているんじゃないかなぁと思います。 “なぜ戦うのか?”東西二人の「誇り高き」戦士は、交わす言葉は少ないが、熱き生きざまを目線で感じ取るConversationで、友情を育んでいきます。私が思うに、ラスト・サムライは時代劇じゃありません。ここに出てくるサムライは、漢字の「侍」ではなく、カタカナの「サムライ」。静かだけど、男くさいほどに熱い友情の映画です。2時間44分という割には長さをあまり感じないと思います。ハリウッドが初めてここまで入念なるリサーチをして作り上げた「日本が舞台」のこの作品。その成果と結末をぜひ、ユナイテッドシネマでご覧ください
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by kanyukumari | 2004-07-22 01:26 | J-Cinema 03

Phonebooth 2003/11/30

数多い映画のジャンルの中でも特別の感がする「シチュエイション・パニック」もの。
「シチュエイション・パニック」とは、ビル、飛行機、エレベーターなど、ある密室に閉じ込められて出会ってしまう災難もの。有名な処では「タワーリング・インフェルノ」の超高層ビルでの火災パニック、あ、「ダイハード」なんかもそうですが、災害もしくは無差別的な事件や犯罪ゲームに巻き込まれちゃって、ハラハラドキドキ・・・どーなっちゃうの?、を
見せるお話ってわけ。で、今回のシチュエイションは、と言うと・・・。

最近、ほとんどの人が携帯電話を使っている今、とりわけ、主人公のスチュはパブリシストという業界の仕事人で、アシスタントと数台の携帯でクライアントと媒体を操っている。そんな彼だが自分の携帯を使わずに、毎日1回、N.Y8番街53丁目にある電話ボックスを使っている。その理由とは? そして、この電話ボックスを使っている彼に降りかかる災難とは・・・。

たまたま入った電話ボックスで、ベルが鳴ったらあなたはどうしますか?
困惑しても、周りに心当たりの人がいなかったら、出ちゃうんじゃないでしょうか?
その瞬間、観客はスチュと一緒に、このゲームに巻き込まれます。「シチュエイション・パニック」の売りは観客を最後の最後まで「ハラハラドキドキ」させること。巻き込まれたら、後はジェットコースターと同じで、最後まで突っ走るだけ。電話ボックスという1シチュエイションのみで、心の葛藤・苦しみを見せる「コリン・ファレル」は、今乗りに乗ってる時期だけあって、見事にスチュを演じきっています。そして、どーしても「電話ボックス」を題材にした話がやりたかった脚本家「ラリー・コーエン」のスクリプトが、意地でも、スチュや観客の意識を電話ボックスから離さず緊張感あるストーリーをつくっています。
最近ちょっとドキドキすることが少なくなった方に、いや、ドキドキするのが好きな方も、
スチュの災難を一緒に見届けてみては、いかがでしょうか?
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by kanyukumari | 2004-07-22 01:22 | J-Cinema 03

Confessions 2003/08/24

1960年代、アメリカTV業界の伝説的プロデューサー、チャック・バリス。彼は「デート・ゲーム」「新婚ゲーム」「ゴングショー」と言った、数々の高視聴率番組を世に送り出した、実在の人物。その彼が自ら書いた自伝「Confessions of dangerous mind-危険な心の告白」の映画化です。自伝なんですけど、これがまた、本当かよ!と思いっきり疑わしい告白本なんです。実は彼、チャック・バリスは昼は売れっ子のTVプロデューサー、そして夜はCIAの工作員として33人を暗殺した、という裏の顔を持つ男。CIAですよ! 33人殺しちゃった、って告白してるんだからビックリです。・・・もう、本人がそう言ってるんだから、そうなんでしょうね、きっと、て感じなんですけど。・・・映画のお話は、1962年フレディ・キャノンが歌う「パリセーズ・パーク」の作詞家でショウビズ界に現れたチャック・バリスは、さらなる富と名声を求めて、あらゆる企画をTV局に持っていきますが、結果は不採用・・。自信を失いかけていたところに謎の男に声をかけ、なんとCIAの工作員にならないかと持ちかけられます。半信半疑で承諾し、暗殺の訓練を消化していると、TV局からチャックの企画が通った、との知らせが・・。ここから、チャックの昼と夜の顔を持つ、忙しい2重生活が始まるのです・・

という流れですが・・・。え~まず、G.クルーニー。「オーシャンズ11」「ソラリス」で意気投合した、S.ソダーバーグの製作総指揮、という力強い援護もあって、そつなく、監督第1作目を仕上げております。ソダーバーグ色があまり出てないんで、ちゃんと自分でがんばって作ったんだろうな感はありますね。また、本人も、チャックにCIAを推薦する謎の男を演じております。
そして、主演のチャックを演じるのが、サム・ロックウェル。結構彼には期待していたんですけど、ちょっと印象薄かったかな・・。悪くないんだけど、印象に残りにくい。この役を別の役者さんがやってたら違ってたかも・??なんて頭に浮かんじゃうあたりが、いけないと思うんですよね・・。でその、チャックの恋人ペニー役で登場が、ドリュー・バリモア。もう、Jumble Cinemaではお馴染みのドリューですが、彼女は良かったです。あのね、ペニーがいい子なんですよ。天真爛漫で、自由を愛し、そして心もあったかい。笑顔がとってもチャーミングでした。彼女の性格や生き方に憧れますね。私も彼女のように生きたいですー。
で、そのほかにも、CIAがらみの謎の女に、ジュリア・ロバーツ。うーん、今回の彼女についてはNO Comment にしておきましょう。それから懐かしいところではルドガー・ハウワーも出ていまして、私的にはちょっと喜んでしまいましたね。その他にも、なんとブラッド・ピットやマット・デイモンが、カメオ出演しております、どのシーンにでてくるか、注目ですよ!
で、この映画で私が一番楽しみしていたのが、役者でもなく、監督でもなく、脚本のチャーリー・カウフマンです。私が大好きな映画のひとつ、「マルコビッチの穴」で、思いっきり不条理な世界を描いた彼が、この、とんでもない自伝をどう料理するのか・・非常に楽しみでした。事実は小説よりも奇なり、なんですけど、この自伝事態が奇妙なので、料理するにも素材を絞ってまとめた・・という感じでしょうかね・・。でも彼好きなんで、良しとしちゃいます。
作品の感想も、まぁ、今まで言ってきたことで判断してもらいたいんですけど、とにかく怪しいです。それがいいのかもしれませんね。悪くないですよ。普通の自伝小説を映画化すると、時系列的に追っちゃってダラダラ感がでちゃうんですけど、これは、それがないです。ちょっと怪しいこの映画は、頭がとろけちゃっている、うだる夏の夜にお勧めです。
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by kanyukumari | 2004-07-22 01:18 | J-Cinema 03

Matchstick Man 2003/10/19

リドリー・スコットが選んだ、新作は、なんと、Con-Movie。Con-Movie とは、Confidence man、つまり、詐欺師のお話。しかし、この詐欺師、ただの詐欺師じゃありません。ニコラス・ケイジ扮する、主人公のロイは、潔癖症の詐欺師。家のカーペットの乱れや、窓の汚れ、窓枠の埃を毎朝確認するところから、彼の朝は始まります。電話やドアノブは直接手を触れることを厭い、ドアを開ける前には、必ず1,2,3と入念なるチェック・・、と、いろいろな恐怖症を持っている彼には、外に出るのも大変な騒ぎです。というのも、少しでも通常と違うものがあったり、入念なるチェックがなされなかったりするだけで、彼はパニックに陥り、顔面神経痛など様々な症状を発病してしまうから・・。この顔面神経痛のアクションは、笑っちゃうくらい見事です。ニコラス・ケイジは、この映画の原作に惚れて、脚本が出来る前からこの役を獲得した、というのがわかるくらい、気合入ってますよ。ま、こんな主人公ロイですが、本業の仕事となると、恐怖心を忘れ、詐欺師の芸術的な手腕を、こちらも見事に発揮しちゃうんですね。で、物語はそんな彼の元に、別れた時に妊娠していた奥さんが産んだ、娘のアンジェラが現れ、そして、ドラマは始まります・・・。
という、流れなんですが、さっきも言ったとおり、ニコラス・ケイジのアクションが、大げさまではいかないけど、テンション高くなっているところを、テンポのいい、さら~っと流すようなストーリー展開で見せているところが、さすが、リドリー・スコット、って感じです。脚本がいいんでしょうね。また、娘、アンジェラ役のアリソン・ローマン。この映画はこの娘の天真爛漫な無垢さ、にかかっているんですけど、本当にキュートな女の子です。可愛かったですよ。一流のスタッフに、気合バリバリの役者陣でつくる、安心して楽しめるエンタテインメントなCon-Movie。ぜひ、あなたも騙されちゃってくださ
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by kanyukumari | 2004-07-22 01:15 | J-Cinema 03

Kill Bill 2003/11/02

6年間、待ってました。やっとタランティーノが帰ってきました。「パルプフィクション」の成功でカネと名声をゲットしたタランティーノ。カレには十分に執筆、構想を練る時間がたんまりあって、そのほとんどをありとあらゆる映画を見て過ごしたそうです。そして、この「キルビル」はカレの愛する映画へのオマージュ。カレが愛してやまない映画たちが、この映画にはび~っちりと詰まっています。さしずめ、この「キルビル」はディズニーランド。もちろん、ミッキーマウスはタランティーノで、ミッキーの愛するミニーマウスは、タランティーノ映画のミューズ、ユマ・サーマン。う・・ん、今回のミニーは黄色いジャンプスーツを着ているから熊のプーさんかも・・?なんて、ことも言ってますが・・・、この「キルビル」ランドには、日本やくざ映画ランド・日本アニメ映画シティ・香港活劇タウン・スパゲッティー・ウェスタンビレッジ・60~70年代アメリカTVカルチャータウン・・、とディズニーランド同様いくつかのゾーンに分かれていて、そのそれぞれのゾーンにたくさんのアトラクションが用意されてるってわけ。ディズニーランドに行った事がある人なら解ると思いますが、ゾーンに行く順番なんてないじゃないですか。「キルビル」ランドも同じで、先に登場するのは、脚本で言えばチャプター2.第2章から始まるのですが、最新のアトラクションで「キルビル」ランドの世界観を圧倒的に体験させちゃいます。
ストーリーは至ってシンプル。女チャールズ・ブロンソンが復讐に燃え、仇討ちをする、という物語。つじつまが合わなかったり、シーンの前後の整合性なんて、細かいことはきにしない。だって、ココは「キルビルランド」なんだもん。新撰組の沖田聡士が、トラボルタになってディスコで踊ってたってOKな世界。やくざの女ボス役を務めた、ルーシー・リューはタランティーノに何度も、ここは梶メイ子のように、動くんだ、と説明を受けたそうですよ・・。実際、彼女は雪の中、着物を着て、ユマ・サーマンことブライドとの決戦に臨むのですが、本当にお見事でした。日本語もソツなかったし、なにより殺陣が上手と、共演の千葉真一も褒めておりました。とにかく、日本映画、特に深作欣二監督に思い入れのあるタランティーノ、作品の舞台の半分を日本にし、日本人俳優も多数起用、中でもバトルロワイヤルで脚光を浴びた栗山千春は、今時の女子高生殺し屋を、こちらも見事に演じています。何度も言っちゃうけど、シンプルなストーリーにタランティーノの頭にあるものが全てミックスされている感じ。CGやワイヤーアクションなくしても、彼独特の過激なバイオレンスが十分にちりばめられ、全編血だらけの映画です。R-18指定なので、18歳未満の皆さん、大人になってから、タバコと酒と、タランティーノを、楽しみましょう。そして、キルビルの楽しさはランドだけでは伝えきれず、来年春には、お隣に、ディズニーシー、こと、Vol.2が出来ます。こちらも今からすっごく楽しみ。さぁ、まず、キルビルランドに行きましょう。
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by kanyukumari | 2004-07-22 01:12 | J-Cinema 03

Bruce Almighty 2003/12/28

日本でも人気があるジム・キャリー主演の「Bruce Almighty」。 監督「トム・シャドヤック」とジム・キャリーは「ライヤーライヤー」で組んでヒットし、お互い出世した、名コンビ。今回、トムが暖めていた話にジムが賛同し、共同制作という形で作られています。皆さんは、もし自分が神様になり万能を授けられたら何をしますか? 人を笑わせることが得意のTVレポーターのブルースの夢は、硬派なニュースのアンカーマンになること。しかし、ライバルにその座を屈辱的に奪われ、やけっぱちになった彼は放送現場レポートを目茶目茶にしてしまい、TV局をクビになります。さらに荒れ狂った彼はこの悲運を神様に向かって文句を言い放つと、なんと翌日神様からポケベルで呼び出しがかかるのです。不平不満だらけのブルースに、ならば、お前が神様をやってみろ、と万能を彼に授け、バカンスに出てしまう神様。信じられないブルースでしたが、万能を授かり、ここから彼の独壇場が始まるわけです。ブルースは、本当はいい奴なんだけど、ちょっと目先の夢に囚われすぎの男。このブルースが万能を授かることで経験する様々のことで、成長し、自己を再確認していきます。本当の奇跡を起こせるのは神様じゃなくて、人々が持つ心・愛なんだよ、というのを暖かく描いている、この作品。ジム・キャリーがおもしろ、おかしく、そして、最後は暖かく演じています。神様役は、これもうってつけのモーガン・フリーマン。囚人役から大統領役までコナス彼ですが今回もバッチリ神様やってくれてます。ブルースの恋人はフレンズでお馴染みのジェニファー・アニストン。恋人グレースは本当にいい子なんですよ。最初の質問で言った、あなたが神さまなら何する? ですが、この映画では誰もが思いつく神様映画の代表とも言われる超名作をパロったりする、お約束もしっかりありますので、お楽しみに。
今のこの時勢だからこそ、人の心・愛が起こせる奇跡、みんなで信じたいですよね。
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by kanyukumari | 2004-07-21 18:48 | J-Cinema 03

Michel Vaillant 2003/12/28

フランスで、音速のフレンチ・コミックと呼ばれ、45年という長~い歴史を持ち、世界的にも有名な人気コミック、「michel Vaillant」。これを、あのリュック・ベッソンプロジェクトが映画化したわけです。私、リュック・ベッソンにはちょっとうるさいんですよ。と、いっても最近の彼の映画はあんまり見てないんですけど、今から約20年くらい前、彼の作品で初めて興行的に成功したと言える「サブウェイ」を見たときから、こいつは違うぞ!と当時まだガキだった私はそれ以来、要注意マークをつけていたわけです。今ではベッソンと言えば、グランブルー、レオンなど日本でも大ヒットを飛ばし、有名監督の仲間入りしたわけですが、私は彼の、やんちゃな男の子っぽいロマンをアクションたっぷりに描くところが好きなんですよ。この「やんちゃな」というところがミソでして、そういう意味ではタランティーノも似ているんだけど、彼はどっちかというとオタク系で結構ネッチッコイ。それはそれでいいんだけど、で、ベッソンの場合は本人自身から感じられるスポーティというか、あっかるい爽快感があって、でも作品の背景にある孤独感みたいなものも感じられて作品に自然と深みを増していく。先日のキルビルで、ユマ・サーマン演じるブライドが復習に燃えてバッタバッタ人を斬り倒していくより、恋人に本当のことを言えず、ワンワン泣きながら人を殺していく暗殺者ニキータの心のツラサの方がすっごく伝わったりする。そんなところがベッソンが日本人に好かれているところなんじゃないかな、と思ったりするのですが、はい。前置きが長すぎです。すみません。2本紹介できないかもしれないですね。
え~、なんで、こんなに前置きしたかと言うとですね、この「Michel Vaillant」、ベッソンは監督じゃなくて脚本だけなんですけど、全編からベッソンが溢れています。彼の映画に欠かせないもの。その1、カッコイイ男と女。Michel Vaillantって主人公の男の名前なんだけど、演じる「サガモール・ステヴナン」。すっごくカッコイイです。相手役のジュリーを演じるのは「ディーヌ・クルージェ」。この子も可愛い。この作品の後にはブラピとの「トロイ」の共演が決まってます。さて、主人公Michelは、名門レースチームのオーナーの息子。生まれながらにして天性のドライバーテクニックを持っている。さしずめF1だったらアイルトン・セナといった感じでしょうかね。Michelは、F1ではなく、ル・マン24時間耐久レースに参戦することになります。そこに20数年間ライバルであった「リーダー」チームも参戦することとなり、熱いバトルが繰り広げる・・ってわけです。ベッソン映画に欠かせないもの、その2、主人公はピュアなハートの持ち主。Michelは家族を愛する、もの静かな青年。彼の頭の中はレース以外のものはなく、その研ぎ澄まされた感性は、グランブルーのジャック・マイヨールのように、広く、穏やかで、瞳はとっても透き通っています・・。そして、ベッソン映画に欠かせないもの、その3、観る人がダイレクトに体感できる、カッコイイアクション。監督は「ルイ・パスカル・クヴレア」。世界中の車のCMを撮るCMディレクターで今までにカンヌを始め、数々の賞を受賞。とにかく車をカッコよく撮らせたら世界一。その彼が、タクシーシリーズとは違うカーアクションをダイレクトに描きます。そんなまさにベッソンのために集結したチームでつくられたこの映画。面白くないわけありません。これはコミックなんで本当にフィクションの物語。え~、こんなんで、いいのかよ、ル・マン!と、言いたいところもご愛嬌。レースの結末はハラハラドキドキ、必見ですのでお見逃しなく!! 長年のベッソンファンにも、ベッソン初体験の方にも楽しめますよ。
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by kanyukumari | 2004-07-21 18:45 | J-Cinema 03