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座頭市-2003/10/05

ベネチア国際映画祭で監督賞を含む4賞、トロント国際映画祭では観客賞を受賞し、全米配給権を大手ミラマックスが獲得するなど、海外からも注目されている、たけし「座頭市」。その、全貌は、時代劇の枠を木っ端微塵に吹き飛ばす、オキテ破りの演出にありました。まず、座頭市・・・金髪です。まさか、と思っちゃいますが、これが映画の中で違和感ないから不思議。そして、リズミカルかつ、ハイスピードな殺陣。監督自ら考案した殺陣は、銃の連射のように、人をバッタ、バッタと切り倒していきます。そのシーンは、マトリックスのネオが無数のエージェントスミスを倒していく姿にダブっちゃいます。とにかく、強い。とにかく早い。たけしもカッコいいけど、浅野忠信の用心棒もカッコいい。またお百姓さんの畑仕事や、雨の音にタップダンスのリズムをつけ、常にリズムがある状態にしているのも面白いです。今までの北野監督作品が持っていた、シュールな間、乱暴な感じは押さえられ、今回、監督は徹底的にエンタテインメントにこだわったようです。私的にはどーかと思うのが多かった、ビートたけし的なショートコントがあり、大衆演劇の子役スターが出てきたり、最後に見せる出演者を交えての、群集のタップダンスなど、全然時代劇じゃないんですよ、やってることが。だから、世界の人が見ても面白いのかもしれませんね。
今月末には、クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」、12月にはトム・クルーズ主演の「ラスト・サムライ」と、ハリウッド発のチャンバラMovieが続々登場してきます、と考えると、この秋は、チャンバラを攻める、でいかがでしょう
by kanyukumari | 2004-07-21 02:05 | J-Cinema 03
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