武器密輸の実態を描くアクション映画!「Lord Of War」

17日から公開になった、ニコラス・ケイジ主演の「ロード・オブ・ウォー」。武器密輸の実態を描いた衝撃作です。監督は、「ダカタ」や「トゥルーマン・ショー」など型破りな作品を手掛けることで有名な、アンドリュー・ニコル。





「ロード・オブ・ウォー」は武器商人が主人公です。本当に実在する、ロシアの大物武器ディーラー、ビクトル・バットなど複数の武器商人たちをモデルにしています。主人公ユーリーは、ウクライナから移住してきたアメリカ人。戦時下のアフリカの国々やテロリスト達に武器を売り、米国情報機関に情報を流して庇護を得る。・・・・そんな武器商人たちの世界をリアルに描いた衝撃作です。この映画はアクション・サスペンス娯楽作です。しかし、武器取引とそれに関わる国家の役割、そして国際社会が長期にわたって武器取引を取り締まることが出来ていない事実に光を当てています。

世界の貧しい国々では、エイズ・飢餓・貧困など様々な問題を抱えていて、その中には、長期化する内戦や大虐殺が行われた道具となる武器密輸の問題もあります。そして、私たちは、難しい国連レポートやジャーナリストの報道記事を読むことなく、この映画を楽しむことによって、この問題の一部を知ることになるのです。

さすがは、ハリウッド。やはりハリウッドにはハリウッドのやりかたで、私たちに気付かせてくれるのね!・・・と、本当は言いたかったのですが、実際は、武器密輸に関する闇の部分を正面から扱うため、この映画をつくってくれる主要なハリウッドのスタジオはどこもなかったのです。最終的には、ニコラス・ケイジなど出演者のギャラの引き下げや、フランスなど海外から資本を集めて、インディペンデント作品として公開にこぎつけています。

そして、人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは、この映画に強い関心を示し、武器の規制と人間の安全保障を確立する「Control arms」というキャンペーンをこの映画とコラボレーションして世界規模で立ち上げました。この映画を見て少しでも興味を持った人はぜひ、アムネスティやOxfamなどのサイトで、Control armsキャンペーンを調べてみてください。世界中の武器の規制を求めて、100万人の顔署名を集める「ミリオン・フェイス」というキャンペーンもやっています。

と、いうことで、見て面白い、だけじゃなくて世界のことも知る映画「ロード・オブ・ウォー」のご紹介でした。
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by kanyukumari | 2005-12-18 03:39 | J-Cinema 05
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