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School of ROCK  2004/05/09

さてさてJumble Cinemaがお届けする「今週見るならこの1本」は、日本の学校教育にも波紋を広げる・・かもしれない、ジャック・ブラック主演のROCK魂炸裂学園ムービー、「SCHOOL OF ROCK」

デューイは売れないロックバンドのギタリスト。彼の夢はライブ中、盛り上がる観客の中にダイブして、みんなに受け止めてもらうこと。しかし彼が飛び込んでも、客に避けられ、会場に落ちてしまう・・・というのが現実。ビッグスターを夢見るが、その思いとは裏腹にバンドも首にされ、居候しているアパートからも家賃未納で追い出される寸前状態。
そこで、彼はアパートの主で、学校の代用教員をしている友人ネッドの名をかたり、名門の私立小学校の教師として潜り込むことにしたのです。といっても、報酬さえ受け取ればいいだけで、頭の中はROCKしかない彼は、初めから子供たちを教える気など全くなし。ところが、このクラスの子供たちは、類まれなる音楽の才能の持ち主が集まったエリート集団だったのです。そのことを知った彼は、生徒たちとバンドを組んでロックフェスティバルに出場し、賞金を手に入れる、という凄まじいヒラメキを思い立ち、その日から教室にエレキギター、ドラム、キーボードを持ち込み、学校・親には内緒の秘密の熱血特別授業を始めるのです!

と、なんともハチャメチャな状況設定ではありますが、まぁ、しのごの言わずに、とにかく見て、笑ってください!というのがこの映画です。今まで、ROCKやバンド・アーティストをモチーフにしてした映画は数あれど、「ロックの本質は基本的に反体制・反抗である」という骨太なROCK的思想をこうストレートに表している作品は少ないんじゃないかと思います。音楽の才能を持つ生徒たちは、いわゆるクラシック音楽畑で育ってきた優秀児ばかり。レッド・ツェッペリンやジミヘンの名前を当然知らない彼らを前に、デューイ先生はROCKの演奏技法を教えるだけでなく、ROCKが生まれた背景、ROCKの概念、そして歴史・・・と、本当に学校さながらの授業をやっちゃうわけです。出世街道まっしぐらのエリート小学校で、学校や親という権力への反抗心から教えはじめるデューイ先生。多感な生徒たちはこのメチャクチャな先生のとりこになっていきます。
とにかく、細かいことは抜きにして、ROCK馬鹿な男にインスパイアされていく子供たちを見るのはとても楽しいです。デューイが初めて生徒に楽器を持たせ、演奏を教えるシーンは、もう最高。バンド活動をしたことある人には涙でちゃうくらい、大ウケ間違いなし。彼らの教材になる曲たちも素晴らしく、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、ブラック・サバス、ドアーズと・・・と名曲ばかり。

本当に最初から最後まで笑えます。楽しめます。ぜひ、大笑いしてもらいたい作品です~。いかがですか?
by kanyukumari | 2004-07-27 01:59 | J-Cinema 04
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